職人さんの心意気

※写真はイメージです。
橋の隅っこから、花火を見上げる。
心にまで響いてくる振動と光の雨。
沸き上がる笑顔の歓声を背中に感じながら、胸が痛くて痛くて、
自分の頬を流れる涙に、静かに驚く自分...。
読み上げられるのは協賛者の方の名前。
でもその奥には、読み上げられることのない、花火師さんたちの
途方もない努力と時間と歴史の重み。
“ 伝える ” ということ
“ 繋げていく ” ということ
不況のあおりの中、減っていく職人さんたち。
それでも、今年もあげることのできた花火師さんたちは
自分たちの花火を、どんな想いで眺めていたんだろう...。
仲間の花火を眺めていた人は、どんな心境だったかな...。
少し、勝手に自分と重ねて、胸が痛くてどうしようもなかった。
時代の流れ
利便性、合理性の追求
精神性よりも物欲主義
自分の中にもあるのだけれど、きっとこんな風に、日常の中で
大切なことを、たくさんたくさん見逃しているような気がする。
もちろん、純粋に花火を楽しむことが悪いことではなくて、
(作り手はそれを望んでいるのだから)
でも、違う角度から見ることができたのは、きっと今のお仕事に
何か通じるものを感じているから...。
綺麗ごとだけで生きていける世の中ではないけれど、出来ることなら
まだ少し、もう少し、繋げていきたい..絶やすわけにはいかない。
微力なことは承知の上で、精一杯の悪あがきでも。
どうか、伝わりますように...。
2010年08月02日 Posted byお茶セラピストのたまご ひよこまめ at 00:29 │Comments(0) │日本の心・文化
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